今月の特集 Vol.36
最先端のアクティビティ
フライボードで空を飛ぼう!&おすすめマリンスポーツも!
世界中の海で人気沸騰。テレビCMで一躍有名になった新しいマリンレジャー「フライボード」が、ついにサイパンでも楽しめるように!常に最新のトレンドをお伝えするN@chan!取材班、早速リサーチしてまいりました!
水上バイク世界チャンピオンのフランス人、フランキー・ザパタ氏が考案したフライボードは、2012年に誕生したまったく新しいマリンスポーツ。日本では、「Google」音声検索のテレビCMで話題になり、一気に知名度がアップしました。競技人口もみるみるうちに増え、今では世界中で大会が開かれるように。昨年12月にドバイで行われたワールドカップでは、日本代表の浅野遥選手が、なんと女子カテゴリーで世界第二位を獲得!今後も盛り上がること必至の、要チェックなアクティビティなんです。
ところで、一体全体どうやって飛んでるの?と、気になるその仕組みについて。実はコレ、ジェットスキーのモーターが汲み上げた水を、海に向かって思いっきり噴射する力で浮かんでいます。そのため、必ずジェットスキーを操縦する人とペアになる必要があり、競技会などで大技に挑戦するときなどは息のあったチームプレイが求められることも。
とはいえ、未経験者がチャレンジする際はインストラクターが操縦してくれるので心配ご無用。見た目の派手さから「危なそう…」「難しそう…」と思われがちですが、はじめはアクセルで水圧を調節し高さを制限。頭を守るためのヘルメットと、水に沈まないための二重ライフジャケットが標準装備なので、安心してバランスを取ることだけに集中できます。ほとんどの人が説明を受けてから数回の練習でコツをつかみ飛べるようになるそう。ジェットスキーとボードをつなぐホースは全長17m、上級者になれば高さ制限なしで最大約8mまで上昇!今回取材に協力してくれたお店では、レクチャー込み1人$70で、約20分の体験が可能。ちょっと割高?に感じるかもしれませんが、美しいマリアナブルーの海の上で空中散歩を楽しむ時間には、金額以上の価値があるはず。とにもかくにも、百聞は一見にしかず!ということで、N@chan!スタッフも挑戦です。
まずは必修科目、ホバーリングに挑戦!
インストラクターからひと通りのレクチャーを受けたら、水深のある沖まで移動。みんなで参加する場合はボートで、一人ならジェットスキーの後ろに乗って向かいます。①二重のライフジャケットを着る②ヘルメットをかぶる③水の中に入ってブーツを履く、の3ステップで準備は万端。ブーツとボードは完全に固定されていて、感覚的にはスノーボードに近いかも。水の中に浸かっていると、すでに足もとから水圧を感じます。
そしていよいよ、合図とともにボードが一気に持ち上がり体が水面に浮上!……したと思ったのもつかの間、気づけばお尻から水中にドボンッ!すぐに浮くため苦しくはありませんが、1回目から浮き上がるのはさすがに難しいかも。水面から垂直に上がった状態をキープすることは、フライボードにおける基本中の基本で「ホバーリング(空中静止)」と呼ばれています。高さが上がるほどバランスを取るのが難しくなり、それだけでも立派な技の一つ。そして、これが出来ないと他のテクニックには進めません。初心者の目標はまず3秒と言われていますが、これが長く浮けるようになるほど上手くなっているということ。N@chan調査員はその後トライを重ねるうちバランスを取れるようになり、なんとか時間内に10秒間浮き続けることができました。そこから眺める海は、感動の二文字!気分はまるでドラ◯ンボール!?ホバーリングを楽しむだけなら資格も不要で、年齢・性別・運動神経も関係ありません。飛ぶ前には必ず水中に入るため、タオルの用意はお忘れなく。日焼け止めもあると安心ですよ!
エクストリームな大技もフライボードの醍醐味!
ホバーリングで安定姿勢を持続できるようになれば、高さ制限を上げたり、回りながら横に平行移動する「ターン」に挑戦するのが次のステップ。そうして体の動かし方をひとつひとつ覚えていくと、もっと派手な技を披露したくなる気持ちが湧いてきて当たり前!ここからは、いつか決めてみたいそんなアクロバティックなトリック(技)をご紹介します。
ドルフィン
その名の通り、イルカのように水中に潜ったり水面に飛び上がったりを繰り返す、迫力満点の大技。ホバーリングとは異なり体全体を使うため、高い技術が必要です。競技会では、ジャンプが高く空中に描いた放物線が美しいほど完成度が高いとされ、採点アップにつながるとか。ダイナミックでかっこよくとても人気の高いトリックですが、一朝一夕で成し遂げるのは至難の業。聞くところによると、「百獣の王」のキャッチコピーでおなじみの武井壮さんは、なんとフライボード初挑戦でこのドルフィンを成功させたそう。恐るべし身体能力…。
バックフリップ
ドルフィンよりもさらに難易度の高い技、「バックフリップ」。ホバーリングで浮き上がり高さを維持した状態から、一気に体を後ろへ一回転させる、バック宙に似たトリックです。危険を伴う上級者向けの技ですが、成功すれば観る人みんなを虜にすること間違いなし!
ほかにも大会などでは、選手が開発したオリジナルの技が披露されることもあり、バックフリップよりも難しいとされる前方宙返りに成功した選手も。まだ競技としての歴史が浅いため、これからもぞくぞくと新技が登場するはず!驚愕のスーパートリックは、YouTubeにもたくさんの人がアップしているので、気になった方はチェックしてみては?
フライボードを楽しむならこのお店!
今回取材に協力してくれた「J&K マリンスポーツ」は、2016年1月現在、サイパンで唯一フライボードを体験することが出来るお店。地元生まれのジョーさんとクミコさんがカノアリゾート横のJKビーチで1987年にスタートさせた、老舗のマリンスポーツショップです。開業当初はジェットスキー、バナナボート、ウィンドサーフィン、シュノーケルツアーなどを催行。その後、当時はまだポピュラーでなかったウェイクボードをいち早く取り入れスクールを開講し、1999年にはローカル向けの大会「チャギカップ」を開催。日本からも数十名の参加者が訪れるなど大成功をおさめ、草分け的存在として知られています。そのため、ウェイクボードに特化した設備も充実。せっかくなので、こちらもチェック!
ウェイクボード用に設計された専用艇でGO!
ウェイクボードは、簡単にいうと水上版のスノーボード。足下にボードを装着した状態で、モーターボートに引っ張られながら水面を滑っていくマリンスポーツです。自然の波がほとんど立たず水面が安定しているサイパンは、ウェイクボードにとても適した環境なので、ここはぜひとも体験しておきたいところ。
まずは水に対して板を立て、体育座りのような格好で膝を折り曲げた体勢に。ハンドルをしっかりと握って、ボートが動き出したら勇気をだして立ち上がればOK。速度は時速25〜30kmと比較的遅めなので、初心者や女性の方も安心してトライできちゃいます。体に感じる海風は爽快で、ヤミツキになること間違いなし!慣れてくればボートが生み出す波を利用して、ジャンプやスラロームなどの技に挑戦してみるのもGOOD。スノーボードの経験があれば、上達も早いとか。
「J&K」では、ウェイクボードの為に特別に設計されたYAMAHAのエアロギアを所有。通常のボートに比べ大きな波をつくることができるのが特徴で、この専用艇に乗って楽しめるのはサイパンでこのお店だけとか。約20分ほどのコースは、初心者向けレクチャー付きで$50、経験者は$40。回数制限などは特になく、時間の許す限りアドバイスを受けながらチャレンジできます。ボートキャプテンでもあるクミコさんの時に厳しく時に優しい教え方は、未経験の人でもすぐに水面を優雅に滑れるようになると評判です。
サイパンでもサーフィンができちゃう!?
サーフィン経験者には、ウェイクサーフィンもおすすめ。波の少ないサイパンでサーフィン?と思うかもしれませんが、波がなければつくっちゃえばいい!という発想から、ボートが起こす波に乗るサーフィンが、今、ブーム。日本では数年前に、Def TechのMicroさんがミュージックビデオの中で披露し注目を集めました。
テイクオフの際はウェイクボードと同じように、ボートからのロープを持ってのスタートですが、スピードが出て波を捉えれば、あとはロープを離しての自力ランディング。サーフィンとの大きな違いは、ボートが走っている限りエンドレスで波に乗れること。加えて、波を探すための移動や波待ちする必要がないのもうれしいポイントです。こちらも専用艇で約20分ほど、サーフィン経験者限定となりますが$40で体験できます。ホームページ上には掲載の無いので、気になった方は直接お問合せを!
J&K マリンスポーツ
【お問合せ】
(島内)783-1585
(日本から)+1-670-783-1585
URL:http://jkmarine.info/